※ 記事はこちらを再生しながら読んでみてください

 

 

 

誰の人生にも『転機』というものがやってきます。

 

 

『転機』には『前兆』というものが付き物だと言われています。

 

今回のコロナ騒動のようにイレギュラーなことが起こるわけです。人はイレギュラーな事態に直面すると、脳もイレギュラーな反応をして冷静に判断ができなくなるのです。

 

 

そんな時、僕らはどんな風に考えて、どう行動を取っていけばいいんでしょうか?

 

断言できますが『転機』はチャンスです。

 

 

「イレギュラーな心境で大きなチャンスをものにする」

 

 

神様からの無茶ぶりに見えなくもないですが、そうも言ってられないほど、チャンスとは一瞬の出来事です。そして、人生とはそうした一瞬の選択によって、大きく変わってくるのです。

 

 

目の前を不親切にも、スッと横切る転機(チャンス)に対して、僕らはどう対処すればいいのか?

 

今回は、そのことについて深掘りしてみようと思います。

 

 

上記のような前兆がある時、多くの人は「これは人生の転機かもしれない」と考えるようですが、実はこの考え方、「チャンスをものにする」という観点から見るとほぼアウトだったりします。

 

 

そもそも、「転機かも」と感じるのは、潜在意識が変化を望んでいるからなんですが、何が厄介って、潜在意識は変化を望んでいながらも、同時に、「やっぱり変わりたくない」とも思っているのです。

 

 

 

それを感じ取った顕在意識は、

 

「これは転機かもしれない・・・」

 

と思いつつも、それと同時に、

 

「ん~、でもどうだろうな・・・そうは言っても、今はなんとなく心持ち不安定だしな」

 

なんていう使い勝手の悪い、どっちつかずの思考に手をこまねいてしまいます。

 

 

 

チャンスは一瞬です。あ~だこ~だ考えているうちに、チャンスは過ぎ去ってしまい、過去のパターンだけが残ります。

 

だから、「これは人生の転機かもしれない」という発想では不十分なのです。「転機かどうか」ということに対して疑いを持ってはダメです。

 

 

転機(チャンス)をものにするための条件、それは、「これは人生の転機なんだ」と自分で決めることです。

 

 

僕は20代の頃、うつ状態のままサーフィンを始めましたが、サーフィンをきっかけに豪移住して、今ではほぼ毎日のように透き通るような海で波と戯れています。もちろん、うつは克服しています。思えば、当時、先輩にサーフィンをしないかと誘われた時、『人生を変えるんだ!』という決意のようなものを持っていましたね。

 

 

なので、これは経験ベースで断言できます。

 

 

人生は自分で決断した瞬間に動き始めます。

 

 

自分が苦難の渦中にいる時や、未知なる出来事に遭遇した時、冷静でいることは簡単ではありませんね。視野が狭くなってIQが下がります。自分の状況を客観的に見ることが難しく感じるかもしれません。

 

 

そんな時、あるパラダイムを採用することで、自分を客観視して冷静さキープするための手助けになります。

 

 

それがこちら。

 

 

『神話の法則』

 

『物語の主人公』パラダイムを採用する

 

人がおもしろいと感じるストーリーには、 もれなく『神話の法則』のプロットが採用されています。

 

 

①日常の世界

②冒険への誘い

③冒険への拒絶

④賢者との出会い

⑤第一関門突破

⑥試練、仲間、敵対者

⑦最も危険な場所への接近

⑧最大の試練

⑨報酬

⑩帰路

⑪復活

⑫宝を持って帰還

 

 

映画でも漫画でも小説でも、ほぼこの流れでストーリーが進んでいきます。

 

『タイタニック』も『ワンピース』も『1Q84』も、この型に見事なくらいすっぽりと収まります。

 

 

 

で、よく見てもらえばわかると思いますが、あっちこっちで試練的なものがあって、それを乗り越えていくような感じがしませんか?

 

そう、『神話の法則』とは主人公の成長の物語なんです。

 

 

なぜ『神話の法則』が、ここまで多用されているのでしょうか?

 

それは、そこにある種の『普遍性』というものがあり、より多くの人の共感を得やすいからです。つまり、『神話の法則』は僕らの人生にも、そのまま当てはめることができるのです。

 

 

もしあなたが、未知なるものに出会って尻込みしているのなら、それは新しい冒険への入り口(②冒険への誘い ③冒険への拒絶)に差し掛かっているのかもしれません。

 

ですが、勇気を出して一歩踏み込んだその先には、あなたを導いてくれる誰か(④賢者との出会い)が待っている可能性が極めて高いんですよ。

 

 

 

この法則(パラダイム)を学んでインストールしておけば、人生の諸々の局面で、今、自分が人生のどういう位置にいるのかを客観的に判断できるし、次にどういったアクションを起こせばいいのかが見えてきます。

 

 

 

ただ、この法則、誰でも使えるというわけではありません。

 

この法則を使える人は、自分に対する成長意欲がある人だけです。当然ですね、『神話の法則』は主人公の成長の物語なわけですから。

 

 

 

『神話の法則』では、⑫まで行ったら、大体、また①に戻ります。

つまり、①から⑫までをループしながら、ぐるぐるぐるぐると次元上昇していくのです。

 

 

「え~、それじゃあ、試練だらけじゃん!」

 

ってツッコミを入れたくなりましたか?

 

 

そうであるなら、まず大前提として、「自己成長とは何か?」ということを理解しておく必要がありますね。

 

 

あなたは、日本の興行収入第一位の映画って何か知ってますか?

 

そうです、『千と千尋の神隠し』です!

 

 

なぜこの映画がこれだけたくさんの観客を動員できたんでしょうか?

 

まあ、プロモーションの力もありますが、最大の理由は、このアニメが単純に「おもしろかった」からです。一方でジブリ作品は新作が出る度に、少しずつ難解になってきているという声もありますね。

 

それにも関わらず、みんなこう思うわけです。

 

 

「なんかよく分からないけどおもしろかった」と。

 

 

映画監督というのは、おもしろい映画を作るために全身全霊のエネルギーをその映画に注ぎ込むわけですが、

 

「なんかよくわからないけどおもしろいぞ!」

 

と思いながら映画を作っているわけではありません。

 

 

宮崎駿監督もそんな『曖昧な感覚』に頼って『千と千尋』を製作したわけではもちろんありませんね。場面毎に込められた明確な意図というものがあり、それらをすべて考えた上で緻密に作られているんです。

 

 

そして、監督というのは視聴者にそういった意図を読み取ってくれとは思っていません。

 

いや、思っていなくはないでしょうが、それは最優先事項ではないんですよ。制作者にとっての最優先事項というのは、できるだけ多くの人に観てもらうことであって、「おもしろい」と感じてもらうことなんです。

 

 

で、話は戻るんですが、『自己成長』というのは、こういった

 

「なんかよくわからないけれどおもしろい」

 

という曖昧な感覚を、より具体的に理解していくプロセスなんです。

 

 

『千と千尋』という映画はジブリ映画の中でも、特に抽象度が高く、難解さに満ちています。

 

「よくわからないけれどおもしろいシーン」がやたら多いんです。

 

 

 

 

たとえば、このアニメの中で千尋が、

 

「ここで働かせてください!」

 

と懇願した後、湯婆婆に名前を奪われるシーンがありますよね?

 

 

これ実は『労働契約』のメタファーとして捉えることもできるんですよ。

 

一般的に、会社と交わす労働契約書というのは、「私がこの会社で生み出した価値と権利の一切は会社のものです」という宣言でもあります。

 

 

 

ライト兄弟はご存知ですよね?飛行機を発明した、あの兄弟です。

 

もし彼らがあの時、『フォード』という会社に所属していて、社内プロジェクトの一環として飛行機というものを生み出していたなら、彼らの名前はこうして歴史に刻まれてない可能性が極めて高いんです。おそらくその飛行機は『フォード』のプロダクトとして世に送り出されたはずです。

 

 

会社に所属するということは、『名前を失うこと』に他なりません。

 

 

毎年、新卒採用を巡って多くの学生が

 

「ここで働かせてください!」

 

と必死になっています。

 

 

それ自体は別に悪いことではないですが、『競争原理の中で匿名的に会社に奉仕することのデメリットとリスク』も同時に理解しておく必要がありますね。湯婆婆に名前を奪われるあのシーンというのは、こうした社会の不条理を強いメタファーで表現しているわけです。

 

 

『千と千尋』には、こうしたぱっと見、わけがわからない謎のシーンが盛りだくさんなんですが、こういった解説を全て聞いた後でもう一度、始めから通して観てみると、一度、観た映画にも関わらず、「二度目の方がおもしろい」ってことが起こってきます。

 

自分の視点が上がって、それまで見えてなかったものが見えるようになったからです。

 

 

つまり、僕ら人間は、視点を上げることでより幸せに生きていくことができるのです。

 

 

自己成長と聞くと、なんだかストイックな印象を持つ人も多いですが、

 

【 自己成長 = 人生の幸福 】

 

という視点が理解できれば、自己成長がエンターテイメントに見えてきますね。

 

 

 

人生とは選択の連続ですが、正しい選択をすることって簡単なようで、実はけっこう難しかったりします。いわんや、『前兆』なんていうイレギュラーの真っ只中だとなおさらですね。

 

 

そういう場合、こんな選択の仕方もアリだと思ってます。

 

 

「将来、この出来事を人に語るときに、物語としてより面白いと感じるような選択をする」

 

 

これ、浅はかに見えて実は、神話の法則にうまくハマりやすかったりします。自己成長のレールに乗りやすいのです。

 

【 自己成長 = エンタメ 】なので、人生の全てをエンターテイメントに変えていく神マインドセットだと言っていいですね。

 

エンターテイメントは面白くなくちゃいけません。つまらないエンタメはもはやエンタメじゃないですから。

 

 

こんな感じで、あたかも自分が主人公として登場する映画の監督視点を持てると、視点が増えて抽象度(俯瞰度)を上げることができますね。

 

 

 

一瞬の選択によって人生は大きく変わります。その時に、正しい選択ができるかどうかは、結局は、それまでの生き方によるところが大きいように思います。

 

それがどんな選択であれ、それは現時点でのベストな選択だと言えるわけですが、それでも、できるだけ知識や考え方を学んで『正しさの精度を上げること』はやっておく必要がありますね。

 

そういった準備をしておけば、勝負の時が訪れた時に、「この瞬間のために今までの経験があったんだ」と思うことができます。

 

 

 

「運を天に任せる」という言葉がありますが、これは詭弁ですね。

 

 

自分で自分の人生をデザインしていこうと思うのなら、こちらの言葉の方がより本質を捉えているようです。

 

「人事を尽くして天命を待つ」

 

誰の人生にも数回は人生が根本から変わるような大きな波がやってきますが、その波をうまく掴むことができるように、普段から準備しておいた方がいいですね。

 

おすすめの記事